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【抗不安薬】医師による処方頻度最多はデパス(エチゾラム)~2位アルプラゾラム、3位クロチアゼパム~

【抗不安薬】医師による処方頻度最多はデパス(エチゾラム)~2位アルプラゾラム、3位クロチアゼパム~

 

精神科の医師が一番処方したがる抗不安薬はデパス(エチゾラム)、続いてアルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)、クロチアゼパム(リーゼ)・・・

日経メディカルが定期的に行っている調査によりますと、抗不安薬の処方で一番多いのはデパス(エチゾラム)だったとのことです。

つづいてアルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)、クロチアゼパム(リーゼ)などとなっています。

乱用が問題視されるデパス(エチゾラム)は、長期処方で減点されることになりましたが、それでも人気は衰えていないということです。

 

 

デパス(エチゾラム)、アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)、クロチアゼパム(リーゼ)のトップ3は前回、前々回調査から順位に変化なし

なお、デパス(エチゾラム)、アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)、クロチアゼパム(リーゼ) の上位3つの抗不安剤処方ランキングは、前回、前々回と順位が同じで、ほぼ比率も同様だったとのことです。

この傾向に対しては、薬物依存に陥っている例が少なからず影響している可能性が高く、長期間の使用でさらに問題が深刻化している可能性もあります。

 

 

デパス(エチゾラム)は医師の指示通りに飲んでも依存症に陥る可能性

デパスは副作用が少なく、よく効き、不眠症治療に役立つとして導入された薬剤でした。

精神病だけでなく、手術前の不安除去や腰痛などにも処方されることがあり、日本中で広く利用されてきました。

効果時間も短時間であり、起床後に響かないので良い薬品だとされてきました。

しかし近年、これが非常に依存症を生みやすい薬だとして問題になっています。

 

デパス(エチゾラム)の依存症問題

デパス(エチゾラム)で依存症に陥りやすい理由はいくつかあります。

ひとつには、抗不安薬として不安を簡単に取り除けるという効果の面。

また、短時間しか効かないため、何度も使用することに繋がりやすく、効いていないときに反動が出やすいこと。

デパス(エチゾラム)を飲んでいる最中は精神が落ち着いているけれど、徐々に飲んでいる状態が当たり前と感じるようになり、逆に効果が切れると不安感が元に戻り、怒りが大きくなってしまうわけです。

飲んでいれば不安がなくなるから・・・という安易な理由で手を出す人が多く、またそれに医師も同調して安易に処方して、依存症患者を大量に生み出すことにつながってしまいました。

 

覚せい剤と危険ドラッグに次いでデパス(エチゾラム)などの抗不安薬乱用が問題に

調査によると、覚せい剤と危険ドラッグに次ぐ形で、デパス(エチゾラム)などの抗不安薬乱用が問題になっているとされ、社会問題化してきています。

デパス(エチゾラム)は依存性が少ないなどというのは大きな間違いで、実際のデパスは、不安のない状態を受け入れることが出来なくさせる薬として、乱用薬物の3位に入ってしまっています。

こうした調査をうけ、厚生労働省は処方期間に上限を設定しました。

 

 

デパス(エチゾラム)の処方期間は30日に

上記のような状況を受け、2016年より、厚生労働省はデパス(エチゾラム)の処方期間を30日に制限しました。

ですから、今回は使用が減っているかもと期待したのですが・・・

 

とりあえず、デパス(エチゾラム)は怖い、ということ

それは患者も医師も製薬会社も、わすれないでほしいところです。