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エチゾラム(デパス)

エチゾラム(デパス)とは?

 

エチゾラム(デパス)とはチエノトリアゾロジアゼピン系もしくはチエノジアゼピン系の睡眠薬です。

エチゾラム(デパス)はベンゾジアゼピン系ではないのですが、ベンゾジアゼピン系と非常によく似た化学構造と作用機序を有することが知られており、ベンゾジアゼピン系と同じ危険性を有している可能性が指摘されています。

日本で開発された睡眠薬であり、開発は吉冨製薬(現・田辺三菱製薬)。 1983年に承認され1984年3月から販売されています。

商品名としてはデパス、デパス錠0.25㎎、デパス錠0.5㎎、デパス錠1㎎、デパス細粒1%(10㎎/g)、後発薬としてはデゾラム、デムナット、パルギン、メディピース、ノンネルブ、エチドラール、カプセーフ、モーズン(エチゾラムTCK)、サイラゼパム、セデコパン(エチゾラムJG)、グペリース、アロファルム、エチゾラム(トーワ)、エチドラール、エチセダン、エチゾラン、エチゾラム(EMEC)、エチラームなどとなっています。

 

 

エチゾラム(デパス)の副作用としては

ふらつき、めまい、頭痛、言語障害、歩行困難などがあり、また使用していないときの不眠、興奮、焦燥感、錯乱、目の症状の悪化、長期使用における目の痙攣、肝機能障害などが知られています。

また少数の症例とのことですが、発熱、ものを飲み込めなくなる、頻脈、血圧の変動上昇、筋肉のこわばり、大量の汗をかく、白血球の増加など悪性症候群や、

筋肉痛、脱力感、血中ミオグロビン上昇など横紋筋融解症や、

呼吸困難、炭酸ガスナルコーシスや

アレルギー反応を原因として発熱、のどのゼーゼーした感じ、呼吸困難、肺の音の異常などの間質性肺炎に似た症状が現れることもあるそうです。

なお、エチゾラム(デパス)を10倍量投与して植物人間状態となった事例が発生しているとのことで、利用においては注意が必要です。

また当然ですが、アルコールとともに使用することは絶対に禁忌であり、また他の薬剤との飲み合わせには医師の厳格な管理が必要です。

ちなみに日本の乱用症例3位がエチゾラム(デパス)とのことです。乱用リスクが高い睡眠薬である可能性があり、調査によればデパスを処方された119人のうち38.7%が重複して他からもデパスを手に入れていたとのことで、麻薬及び向精神薬取締法における向精神薬に指定し、規制管理の強化を訴える声もあります。

勝手に乱用することは危険ですので、ぜったいにしないようにしてください。