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トリアゾラム(ハルシオン)

トリアゾラム(ハルシオン)とは?

 

トリアゾラムとは、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤です。

効果は超短期作用型。

商品名としては、ハルシオンが一番有名だと思いますが、他にもハルラック、トリアゾラム、トリアラム、ミンザイン、アサシオン、カムリトン、アスコマーナ、ネスゲン、パルレオンなどの名前で販売されています。

トリアゾラム(ハルシオン)は1970年代にアメリカのアップジョン社(現ファイザー)が開発、1977年にオランダ、1979年にはイギリス、1982年に日本、1983年にはアメリカで承認されました。

ベンゾジアゼピン系で超短期作用型であり、非常に強い副作用が存在することが知られています。

副作用としてはめまい、吐き気、食欲不振、胃の不快感、動悸、息切れ、不整脈、口の渇き、便秘、気分の悪化、排尿障害、顔面の紅潮、立ち眩みなどの抗コリン作用、ふらつき、物忘れ、夢遊病、記憶障害を引き起こすこともあり、また離脱症状にかんしても、重度のベンゾジアゼピン離脱症候群を引き起こすことが知られています。

 

トリアゾラム(ハルシオン)は非常に催眠作用が高く、翌日に響かないことから処方が増えましたが、いっぽうでは上記の通り不安増大や物忘れ、使用していないときの不眠の悪化などが販売当初から報告され、危険性が叫ばれていました。

しかし眠り付きやすさは抜群でしたから、世界的にハルシオン(トリアゾラム)の乱用がおきはじめ、日本でも六本木、歌舞伎町など繁華街を中心に乱用が広がり、日本での乱用症例においては2位となってしまっているそうです。

なお、海外では禁止薬物にしていされていることもあるハルシオンですが、日本では今のところ禁止はされていません。危険性を十分に認識したうえで、医師の厳格な管理の上で処方されることが期待されているようです。