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ゾルピデム(マイスリー/アンビエン)

ゾルピデム(アンビエン/ マイスリー)とは?

 

アンビエン、別名ゾルピデム(zolpidem)、マイスリーはイミダゾピリジン系(非ベンゾジアゼピン系)の睡眠導入剤です。

フランスのサノフィ・サンテラボ社(現在のサノフィ社)がゾルピデムを1992年に開発。日本ではアステラス製薬よりマイスリーの名で商品化。アメリカ名はアンビエン、欧州ではStilnoxという名で商品化されています。

非ベンゾジアゼピン系(Z薬)であり、脳のGABAA受容体のω1サブタイプに対して選択的に作用することで抗不安作用が減っていることで、依存と離脱に伴う諸問題が旧来型のベンゾジアゼピン系睡眠薬よりも軽減されていると言われています。(実際にはまだマシ、という程度のようです。)

他の非ベンゾジアゼピン系睡眠薬・・・エスゾピクロン、ザレプロン

アンビエンはアメリカではかなり一般的な睡眠薬で、成人の8割以上の人が利用したことがあるというほどメジャーな薬品です。

ただ、これは他の睡眠薬全般でいえることですが、とくにアンビエンの高用量や長期間の使用によっては、自殺を促したり、うつ病を引きおこすリスクが高まることが知られています。

また他害行為に関してもアメリカ食品医薬品局FDAの有害事象報告システムAERSのデータ分析によると、アンビエン(ゾルピデム/マイスリー)はトリアゾラム系(ハルシオンなど)についで他害行為の発生率が高く、それは6.7倍であったと言われています。

 

 

なお、最近では、テスラモーターズ社長のイーロン・マスク氏がアンビエンを常用していることを告白。彼の情緒不安定さの原因のひとつなのではないか、と一部で言われているようです。