フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)とは?
フルニトラゼパムは非常に強い睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン系に属しており、催眠効果だけでなく、抗不安作用などが強くなっています。
よって、依存症になるリスクが高くなっており、離脱症状もキツくなっています。
決して安易な気持ちで利用してはいけません。利用にあたっては、医師の処方と厳格な管理の下でのみ利用しましょう。
というか、個人的には処方されても使いたくないクスリのうちの1つですが・・・。
めも
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)とはベンゾジアゼピン系の睡眠薬のひとつ。
機能としては中時間作用型に分類されます。
フルニトラゼパムは1970年代にスイスのロシュ社が開発しました。
日本ではエーザイからサイレース、中外製薬からロヒプノールの商品名で販売されています。
フルニトラゼパムはベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でもとりわけ強い入眠・催眠作用をもっており、抗不安作用も強いとされています。効果はやや即効性ですが、効果の持続時間が長く(作用持続時間が6~8時間)なっており、非常に強い睡眠薬となっています。
アルコールとの併用で高確率で記憶障害を起こすことが知られており、レイプ目的で飲み物に混入させる手口が横行しました。こうした利用を避けるため、現在では錠剤を溶かすと水溶液を青く染めるように色素を含めています。
また、フルニトラゼパムは娯楽目的での利用なども多く乱用が問題視されています。
フルニトラゼパムの副作用
おもな副作用はふらつき、倦怠感、集中力低下、眠気など。物忘れや記憶障害なども。
重大な副作用として依存症、錯乱、呼吸困難、炭酸ガスナルコーシス、意識障害。肝機能障害、横断、横紋筋融解症、悪性症候群。
服薬中止でベンゾジアゼピン離脱症候群を引き起こす。薬物依存症や身体依存に至る可能性が高く、非常に危険。乱用者の35%が一年以内に自殺企図を行っているとも言われており、これはアルコールや覚醒剤よりも高い数字とのこと(Identification of Psychotropic Drugs Attributed to Fatal Overdose : A Case-control Study by Data from the Tokyo Medical Examiner’s Office and Prescriptions)
また、110種類の精神科治療薬を調査した日本のデータによると、過剰摂取による致死性の高い薬の3位とのこと。同上調査