デパス(エチゾラム)と浮腫(むくみ)の関係~太ってきたなと感じたら要注意
デパス(エチゾラム)の副作用・・・浮腫(むくみ)
デパス(エチゾラム)は睡眠障害で悩む方に多く処方されるチエノトリアゾロジアゼピン系睡眠薬ですが、長期間にわたる連用をすると、副作用として浮腫(むくみ)を生じる可能性があります。
こうした浮腫み(むくみ)を「デパス(エチゾラム)を飲んで自分は太ったのではないか?」と勘違いすると極めて危険です。
太ったわけではなく、むくんでいるだけの可能性があります。
むくんでいるだけ、と書きましたが、むしろ太ったことよりも浮腫(むく)んだことの方が問題だったりします。
デパス(エチゾラム)による浮腫み(むくみ)の理由
デパス(エチゾラム)に限りませんが、薬剤による浮腫(むくみ)はいろいろな問題の発生の可能性を示しています。
とくにデパス(エチゾラム)に限りませんが、薬剤によって肝臓への負担が増し、肝機能障害などになってくると浮腫み(むくみ)の要因となって表れる場合が多いのです。(もちろん、それ以外の可能性もあります。腎臓などの場合も。)
なんらかの要因で血液が肝臓に入りにくくなって、血液の流れが悪くなってくると浮腫み(むくみ)は発生します。
血液の成分が血管外へ染みていき、血液の成分もたんぱく質が減少し水分量が多くなります。
そうすると、その血液が回った先の手足や腹、顔面などに水分を多く溜め込むようになるのです。
これが浮腫(むくみ)の原因です。
デパス(エチゾラム)を長期間連用することで浮腫みが出てきたら肝機能の低下を疑うべき
つまり、浮腫みが発生するということは、長期間の薬剤摂取で肝機能の低下が起きている可能性が高いのです。(もちろん、それ以外の場所、たとえば腎臓などの障害の可能性も考えられます。)
肝臓は沈黙の臓器と言われ、普段は痛むこともなく症状が悪化していきます。
しかしそのまま放っておくと、肝機能障害、肝硬変、肝がんに発展してしまいますので、非常に危険なのです。
もしもこうした浮腫みの症状、また太ってきたなぁと感じた場合には、きちんと主治医に相談し、場合によっては血液検査などで肝機能検査を受けていくことをお勧めします。(そんなに高い金額はかかりませんし、大病院であればすぐに検査結果はでます。)
睡眠薬に限りませんが、くすりは十分に気をつけて利用してください。