【睡眠薬】フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)の服用で悪夢
なぜ睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)の服用で悪夢を見るのか?
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)を服用されている睡眠障害の患者さんのなかには、悪夢に悩まされたという人も少なくありません。
むしろ、悪夢をみない患者さんの方が少ないのでは?と感じるほどです。
なぜそういったことになるのでしょうか。
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)に悪夢を起こす成分がある?
フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)に悪夢を起こす成分があるのか?というと、それはよくわかりません。
そもそも、悪夢をみるというのが、医学的にどういったプロセスで起きているのかが解明されていないのです。
ですから、患者さんが悪夢をみたとしても、フルニトラゼパム(サイレース)のせいなのか、それとも、その時はもともと悪夢を見るタイミングだったのか、そこら辺がわからないわけです。
ただひとつ言えることは、睡眠薬に頼らねばならない状況・・・しかもフルニトラゼパム(サイレース)のような強い睡眠薬に頼らないと眠れないようなストレスをためた状態に、患者さんは置かれているということです。
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース)は、眠りを誘うことはできても、快眠を誘うことができるとは限らない
睡眠薬であるフルニトラゼパム(サイレース)は、あくまでも睡眠薬でしかありません。
眠りを誘うためのものであり、快眠にいざなう役割まで求められていませんし、それは現代の脳医学の見地からは不可能というものです。
とにもかくにも、脳はわかっていないことだらけなのです。
(10年程度前までは、脳はシナプス結合の塊とされてきました。しかし近年では、それだけではない。グリア細胞などにも注目が集まっています。)
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース)による悪夢はレム睡眠の時に起こる?
かつて悪夢など夢全般、レム睡眠の時におきるとされていました。
しかし、近年の研究ではそうとは限らないということがわかっています。
あくまでも、観測がしやすかったからレム睡眠のときにおきると思われていたのであり、ノンレム睡眠のときにも夢はみている・・・もちろん悪夢も。
ですから、悪夢の原因をフルニトラゼパム(サイレース)による眠りの深さに求めるのは間違いなはずです。
それらはやや古い学説に基づいているといって良いです。
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース)からの離脱による断薬恐怖症で悪夢?
睡眠薬は多かれ少なかれ、断薬恐怖症を引き起こします。
簡単にいってしまえば依存症です。
フルニトラゼパム(サイレース)も例外ではなく、むしろ比較的依存になりやすい睡眠薬と言われています。
フルニトラゼパム(サイレース)は睡眠薬としては強い薬であり、断薬時に悪夢をみるという訴えをする方もいます。
もちろん、それら悪夢に対応することも必要ですが、しかしフルニトラゼパム(サイレース)をやめるためには必要な時期でもあります。
ここの塩梅は難しいものがあります。
この場合、無理に8時間寝ないと・・・と頑張るのではなく、怖い夢をみそうなときは寝ない、などの方法で上手く断薬していけば、そのうちに悪夢からは解放されていく・・・可能性があります。
もちろん厳密にはそうともいえませんが。。。
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース)の投与量増加で逆に鮮明な悪夢をみる?
よく理屈がわからないのですが、フルニトラゼパム(サイレース)にかぎらず、睡眠薬の投与量をふやしたことで悪夢をみたという方もいらっしゃいます。
しかもこうした投薬量を増やした場合の睡眠時の悪夢は、なかなかに鮮明なものがあるようです。
この場合、投薬量を減らせば(もしくは使用を中止すれば)問題の悪夢をみなくなる場合が多いように思います。
これも、正確なことは言い切れないのですが・・・
睡眠薬のフルニトラゼパム(サイレース)で悪夢をみるのが怖いなら・・・
フルニトラゼパム(サイレース)で悪夢を見るのが怖いなら、もう少し短い半減期のものを使用し、無理に長く寝ようとせず、途中で起きて行動しくのも手です。
悪夢を見る前に起きる感じです。
そうすれば、寝過ぎないことで眠くなる可能性もあります。
無理に寝過ぎないことも一つの手です。