質の高い睡眠のためには、食事の時間は寝る3時間前までに~
食事の時間をちょっとずらすだけでも、質のたかい睡眠がとれるようになるって知ってましたか?
みなさんも、食事をしたあとすぐ眠くなった経験ってありますよね?
そう、食事をすると(とくにたくさん食べると)とても眠くなるように人間の身体はできてるんです。
それは、満腹になるとレプチンというホルモンが脂肪細胞で作り出されるからです。
実はこのレプチンってホルモンは、1994年にマウスに見つかったばかりの比較的新しく発見されたホルモンです。
比較的新しく発見されたホルモンなので、まだまだ解明されていないことが多いレプチンなのですが、どうやら人間の食欲制御や代謝に重要な役割を持っていることは知られてきました。
レプチンはおもに交感神経を刺激することでエネルギー消費を増大させ、肥満抑制や体重制御をします。
(ようするに、レプチンはダイエットに重要なホルモンということ。なお、ダイエットにおけるレプチンの重要性は別記事で書きたいと思います。)
レプチンは食べ物を消化するために、消化器官(胃や腸)の働きを活発化させ、血液をこれら器官に向けて送るよう指示を出します。
と同時に、レプチンは強い催眠効果があり、人々を(動物も)睡眠に導くんです。
だからいっぱい食べると眠くなるんですね。
野生の動物なんかも、餌をいっぱい食べるとスヤスヤ~と眠ります。人間もそれとおなじなんです。
でもこのレプチンによる睡眠、じつはそんなに深く眠れないんです。
レプチンによる眠りは速くて、しかも浅いんです。
ここらへんの理由も実はまだよくわかっていません。
野生の動物など、たくさん食べた後に熟睡してしまうと命の危険性がある・・・
だからわざわざ浅い眠りになるように設計されているのかもしれません。
とりあえず、そんな浅い眠りを現代の人間は必要としていません。
たくさん食べたあとだからって、襲われたりすることはまずありませんからね(笑)
とりあえず、食事をした直後の眠気は、このレプチンによるものです。
しかも、レプチンによる眠気に従って寝ても、消化のために胃や腸は活動しまくっていますから、ぜんぜん快眠にはならない・・・
身体が運動しながら頭だけ寝ているような状態ですから、当然ですね。
身体のどこか、脳味噌のどこかがずっと動いている状態で眠っているのです。
疲れが残ってしまいます。
本当に快適な睡眠をとりたければ、この胃腸の働きが収まったあと・・・つまり3時間以上経過したあとに寝た方がいいとされています。
つまり、12時に寝る予定であれば夜9時までに食事は終えておく必要があるということです。
また、消化の悪いもの(繊維質が多い、油っぽいなど)は夜は極力食べないようにし、そういったものは昼食でとっておくのも、快眠のための一つの手です。
なお、夜に何を食べたらいいか、食後どのくらいの時間をかけたらいいか、みたいなのはぶっちゃけ個人差があります。
あまりに食後の時間を空けすぎると体温が下がり過ぎてねむれない・・・なんてことにもなります。
(そういうときは半身浴がおすすめです!これはまた別の機会に書こうと思います)
その人その人で睡眠と食事の関係は様々なので、いろいろと試してみる必要がありますが、きっと、かならず、あなたの睡眠の質を向上させる食事の採り方が見つかるはずです。
あなたなりの時間のすごしかたをみつけて、快適な睡眠をとってくださいね。
応援してます!