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フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)と反跳性作用~反跳性不眠が続く期間は?

フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)と反跳性不眠

 

フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)はベンゾジアゼピン系と言われる睡眠導入剤です。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、かつて主流だったバルビツール酸系睡眠薬に比べれば遥かに依存性は低いのですが、それでもやはり身体的にも精神的にも依存性が存在するクスリとなっています。

とくに、依存のひとつとして表れる反跳性不眠に関しては注意が必要です。

反跳性不眠とは、簡単に言ってしまうと、睡眠薬におけるリバウンド効果。

睡眠薬を飲んでいた時にはよく眠れたのに、飲むのをやめたとたんに眠れなくなってしまった・・・といったような状態を反跳性不眠と言います。

今回はこの、フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)と反跳性不眠の関係について書いていきたいと思います。

 

フルニトラゼパム(サイレース/ロヒプノール)などベンゾジアゼピン系睡眠薬と反跳性不眠

反跳性不眠とベンゾジアゼピン系睡眠薬(フルニトラゼパムなど)とは切っても切れない関係にあります。

一般的に反跳性不眠はより短い作用型の睡眠薬、たとえばハルシオンなどであらわれやすいと言われていますが、フルニトラゼパム(サイレース)など中期型の睡眠導入剤もやはり反跳性不眠の原因になりえます。

だいたいベンゾジアゼピン系全体で反跳性のなんらかの作用は患者の70%に発生すると言われており、非常に高い水準でより重大な副作用にさらされることになります。

半減期をこえたあとに反跳性不眠はおきやすいとされており、フルニトラゼパム(サイレース)であれば、だいたい6時間以上経過後、12時間から24時間程度のあいだに起きるとされます。

 

 

 

フルニトラゼパム(サイレース)と反跳性不安

フルニトラゼパム(サイレース)などベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用している患者には、物理的依存、反跳性不安などが発生しやすいことが知られています。

  • いまのまま薬を使って安定していた方がいい。
  • 飲むのをやめたら昔のようにもどってしまう。

そういう感覚を持つ人がとても多いと言われており、これらも反跳性の作用と考えてもいいと思われます。

 

フルニトラゼパム(サイレース)と日中の反跳作用

フルニトラゼパム(サイレース)などベンゾジアゼピン系の日中の反跳作用としては、味覚障害、知覚障害、不安などがおきるとされています。

ベンゾジアゼピン系全体にいえることですが、特に強い力価をほこるハルシオンなどは非常に強い反跳性作用を示すと言われています。

フルニトラゼパム(サイレース)なども同様で、使用例の多さからか、副作用の報告も非常に多くなっています。

 

 

フルニトラゼパム(サイレース)の反跳性不眠が続く期間は?

多くの人が睡眠薬をやめて、反跳性不眠に陥ると

「いつになったらこの辛い状態がおわるのか?」

と聞きます。

しかし、先に言ってしまうと、これは人に寄りけりで全く見当がつきません。

そもそも反跳性不眠にならない人も数割はいらっしゃいます。

なぜ反跳性不眠になるのか、ならないのか

そういうあたりはまったくわかっていないのが実情です。

そして、いつ反跳性不眠から離脱できるかもわかりません。

信頼に足るデータがないのです。

睡眠薬サイレース錠(フルニトラゼパム)の効果と副作用

 

 

 

フルニトラゼパム(サイレース)と反跳性頭痛

まれに?フルニトラゼパム(サイレース)の使用で反跳性と思われる頭痛、片頭痛などを訴えるかたもいらっしゃいます。

これもどういった機序で起きているのかわかりません。

とりあえず、こうしたリスクについて考えていると、いろいろとわからないことだらけです。

いま発表されている最新のクスリだって、向こう数年をかけてあら捜しが行われます。

 

 

とりあえず、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の離脱症状はいろいろとキツイですね・・・。