フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)が効かない!そんなときは?
睡眠薬を利用している方のなかには、使用期間が長期にわたったことでその睡眠薬に耐性がついてしまい、効きかたが悪くなっている方もいると思います。
そうした方は無理に今使っている睡眠薬の使用量を増やすのではなく、まったく別のものを使用した方が良い場合もあります。
今回は、よく処方される睡眠薬である、フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)が効かなくなってしまった方のために書いていきたいと思います。
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)はベンゾジアゼピン系睡眠薬
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)はベンゾジアゼピン系睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は一般的な睡眠薬ですが、この
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)に関しては若干効果が強くなっており、作用時間が長期間にわたり、また、代謝物にも活性があるなど、特有の機能があることが特徴になっています。
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)は依存性が高い
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)は依存性が高い睡眠薬であるとされています。
米国、韓国など多くの国で麻薬として規制されており、日本でも第2種向精神薬に指定されているなど、その効能の強さから規制が強化されています。
基本的には安全な睡眠薬とされていますが、依存性、危険性の高さには注意が必要となっています。
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)はベンゾジアゼピン系最終手段?
以上の点から、フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)はベンゾジアゼピン系睡眠薬の処方においては最終手段のように扱われることがあり、この薬で眠れないならば、さらに強い、副作用の強い薬を利用しなければならないことになります。
ですが、フルニトラゼパム以上に効果が強い、副作用の強い薬ですといろいろと問題がありますので、医師にもよりますが、機能時間の違ったものを組み合わせて処方するなどの手段を利用する場合もあるように思います。
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)より強い睡眠薬はバルビツール酸系?
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)より強い睡眠薬というと、残るはバルビツール酸系の睡眠薬ということになります。
しかしこのバルビツール酸系睡眠薬は、非常に強い反面、依存性も高く、副作用も無視できない水準です。
過去には芥川龍之介やマリリン・モンローもこれで死んだ可能性が示唆されており、できれば飲まないにこしたことがありません。
それよりも、ベンゾジアゼピン系の短時間型などを合わせて処方する場合の方が多いように思います。
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)は中時間作用型
フルニトラゼパム(ロヒプノール/サイレース)は中時間作用型の睡眠薬となります。
先にも書いたとおり、フルニトラゼパムを単純にやめて強い薬にした場合、かなり副作用の強いものを選ぶことになってしまいます。
ですので、たとえば短時間作用型のレンドルミンで素早い睡眠を促すとともに、スボレキサントなど長期間使用しても問題が少ないと報告されている睡眠薬などと併用することを勧める医師もいるようです。
ここら辺は医師との相談でしっかりと話し合って決めてほしいと思いますが、もしフルニトラゼパムで上手く寝付けないようでしたら、上記の組み合わせを相談してみてください。
睡眠薬は、単純に量を増やせばいいというものではありません。
量を増やせばそれだけリスクが増します。
それよりも、使用している睡眠薬を変更するよう医師に相談してみるのも手だと思います。
もちろん単純にやめてしまうと離脱症状のようなものが起きかねませんから、医師の指示にしたがって行動するようにしましょう。
よい睡眠を!