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【睡眠薬】デパス(エチゾラム)の副作用で太る?その理由とは・・・

【睡眠薬】デパスの副作用で太る?それ本当?【エチゾラム】

 

デパス(有効成分はエチゾラム)はチエノトリアゾロジアゼピン系睡眠薬/抗不安薬です。

このデパス、本来であれば太るはずのない薬なのですが、実際には飲んでから太った、体重が増えた、ということを言う人が意外と多いように思います。

急にいろいろなものが食べたくなり、食欲が増してすごく太ったという場合もありますが、多くの場合には

「よくわからないうちに太っていた」

「そんなに食べたつもりがないのに体重が増えた」

「体重をあんまり意識していなかったけれど、たまたま体重計にのったら太っていた」

という人が多いようです。

 

また、睡眠薬が効いているのか、眠いのに食欲があって食べてしまう

・・・というのです。

 

でもそれ、本当にデパス(エチゾラム)のせいでしょうか?

 

デパス(エチゾラム)の副作用には食欲不振とあります・・・

 

デパス(エチゾラム)の薬の効果には、食欲増進などはありません。

むしろ、副作用として食欲不振と書かれています。

ようするに食欲がわかない、ってことです。

本来であれば、デパス(エチゾラム)を飲んでも食欲には大きな変化はないはずです。

でもたまに、副作用として食欲不振がおこることが知られています。

逆に、食欲増進で太り過ぎてしまうようなことは副作用として書かれていません。

 

デパス(エチゾラム)には太るだけのカロリー量はない

デパス(エチゾラム)自体の薬のカロリーはほとんどありませんので、これを飲んで太ることはまずありえません。

もしデパス(エチゾラム)を飲んで太ったとすると、別の作用によるものです。

 

 

デパス(エチゾラム)によって精神が安定して食欲がわいたせいで太る?

デパス(エチゾラム)は睡眠薬としての効果のほか、精神安定剤としての効果もあります。

精神状態が不安定なときって食欲がわかないですよね・・・

逆に、デパス(エチゾラム)を飲んで精神状態が安定して、食欲がわいて、それで太った可能性はあります。

実際、そういう方は多いです。

でもそれは、ある意味で健康になった証拠。

デパス(エチゾラム)を飲むのをやめて、体重を減らして喜んでいる人もいますが、本当にそれでいいの?って思います。

ちょっと体重が増えたとしてもデパス(エチゾラム)のおかげで精神状態が安定しているなら、の使用は継続した方が良い場合もあります。

太るからといってデパス(エチゾラム)をやめてしまったら、逆に精神的に不安定になってしまう可能性もあります。

 

 

 

デパス(エチゾラム)以外に、なにか別の薬を服用していませんか?

デパス(エチゾラム)以外に、べつの薬を一緒に処方されていませんか?

もしそういった同時処方の薬があるようでしたら、それが影響してしまっている可能性はあります。

他の薬と同時に摂取したことでデパス(エチゾラム)の効果が強まっている可能性もあります。

このあたりはお医者さんとよく相談した方が良いでしょう。

 

 

 

アルコールと一緒にデパス(エチゾラム)を使ってませんか?

酒類・アルコールと睡眠薬は非常に危険な組み合わせです。

何が起きるかわからない部分があります。

酒と睡眠薬を飲めば食欲が増すこともあるかもしれません。

デパス(エチゾラム)を飲むときはアルコールは厳禁。

お酒を飲みたいならば、時間をしっかりあけて、体内にデパス(エチゾラム)がない状態で飲みましょう。

 

 

 

 

デパス(エチゾラム)で太ったり食欲が増してしまったら?

デパス(エチゾラム)には食欲増進という副作用は書かれていませんから、もし太るのだとしたら、精神状態がよくなって摂食障害が改善したからか、他の薬との飲み合わせによる悪影響などが考えられます。

あまり大きな変化でないのなら放っておいて構わないはずですが、あまりに急激な体重の変化があったり、不安なようでしたらお医者さんにしっかり相談して、デパス(エチゾラム)から別の薬にかえてもらった方が良いと思います。

なお、デパス(エチゾラム)はチエノトリアゾロジアゼピン系睡眠薬です。

ベンゾジアゼピン系と似た作用のチエノジアゼピン系とするものもあります。

ベンゾジアゼピン系/チエノジアゼピン系睡眠薬は一般的には安全とされています。

しかし、脳の神経伝達物質をコントロールする性格上、どうしても副作用は存在します。

デパス(エチゾラム)の服用にあたっては、しっかりとお医者さんと相談の上、なにか変化があればそれを伝えてるようにしましょう。

 

 

 

デパスで太ったわけでなく、むくんでいるだけでは?

デパスを飲んで太ったと思っている人のなかには、むくんでいるだけの人もいます。

むくんでいるだけ・・・と書きましたが、実は太ることよりも「むくみ」のほうが怖かったりします。

デパスとむくみ(浮腫)の関係について以前の記事でも書いていますが、

とりあえず、むくみが出るということは、肝臓などに負担がかかっている可能性があります。

デパスでも、どんな薬品でもそうですが、かならず薬剤は少なくない規模で肝臓に負担をかけます。

もし肝機能が薬剤で落ちているのだとすると非常に危険です。

浮腫み(むくみ)が取れない場合には(とくに顔など)、しっかりと主治医に相談してみましょう。

関連⇒デパス(エチゾラム)と浮腫(むくみ)の関係~太ったように感じたら要注意

 

 

デパス(エチゾラム)の服用で太る理由がわからないときは・・・

ただ、上記のような理由が全くわからず、デパス(エチゾラム)の服用で太ったと感じる場合もあるようです。

その場合に多いのは、記憶が飛び飛びになっていること。

デパス(エチゾラム)を服用した後の行動がちゃんとない、その間に食べている可能性があるという場合です。

特にこういった例は高齢者に多いように思いますが・・・

はっきりいって、この場合はいろいろと危険です。

いわゆる、「せん妄」を疑った方がいいからです。

デパス(エチゾラム)の使用でせん妄を起こし、支離滅裂なことを言う、支離滅裂な行動を行う、その一環として暴飲暴食をしている、けれど記憶がない・・・というのであれば、とても危険だといえます。

とりあえず、そういう状態なのなら、医師にしっかり相談の上、治療法を変えたりした方がいいでしょう。

そのままデパス(エチゾラム)を服用し続ければ、太るとか太らないとか以前に、いずれ大きな事故、事件に繋がる危険性があります。

 

デパス(エチゾラム)で心当たりなく太ったなら、なにかおかしいと思った方がいいです。

とりあえず、いろいろと理由が考えられるデパス(エチゾラム)による体重増加ですが、確実なことは本人の周辺の人から聞くしかありません。

せん妄が起きているにしても、肝障害が起きているにしても、周辺の方からの話をしっかり聞いた方がいいです。

そのうえで、医師にしっかりと相談しましょう。

デパス(エチゾラム)は安全に使えば問題のない薬ですが、なにか不具合を感じながら使って大丈夫な薬ではありません。

そのことをしっかり理解していくことが、患者さんにとって大切だと思います。