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【睡眠薬】ブロチゾラム(レンドルミン)の致死量

【睡眠薬】ブロチゾラム(レンドルミン)の致死量

 

ブロチゾラム(レンドルミン)はチエノトリアゾロジアゼピン系の睡眠導入剤です。

販売後10年以上経っているので各種ジェネリック薬メーカーからゾロ薬も出揃っており、非常に安価な睡眠薬となっています。

処方される機会も多い睡眠薬ですが、やや依存性の高い睡眠薬となっています。(チエノトリアゾロジアゼピン系はベンゾジアゼピン系に似た作用を持っており、連用による依存症のリスクがある)

また、かつては香港などで乱用や悪事への応用が広がったことが伝えられており、すこし怖いイメージがつきまとっているのも事実です。

さて、ブロチゾラム(レンドルミン)には致死性の問題はあるのでしょうか?

 

 

ブロチゾラム(レンドルミン)の致死量は気にする必要がない?

先に書いておきますと、ブロチゾラム(レンドルミン)の致死量は気にする必要がない、と思います。

ラットを用いた試験結果からすると、治療係数LD50/ED50比はとても大きく、薬理的に死ぬことはまずありえない、と思います。

人間がブロチゾラム(レンドルミン)を致死量レベルまで飲むなら、数十万錠を一緒に飲むなどの場合でしょう。

現実的にあり得ない数字ですので気にする必要はない、と言えると思います。

 

ブロチゾラム(レンドルミン)の薬理的な致死量は無視しても良いはずだが・・・

ブロチゾラム(レンドルミン)の薬理的な致死量は無視していいはずです。

ただし、それは薬理作用からみれば、という意味での話。

睡眠薬は誰もが知っている通り、眠るためのクスリです。

仮に数百錠でもいっしょに飲んだなら、たぶんかなり長期にわたり眠り続けることになるんじゃないかと思います。

そうなれば、そのあいだに低体温や、何らかの異物が喉につまる、舌を飲み込ん窒息してしまう可能性もあります。

そういう意味で、大量のブロチゾラム(レンドルミン)を飲むことは危険性が高いと言えると思います。

 

 

ブロチゾラム(レンドルミン)とアルコールの併用で致死量に達することはあるか?

このアルコールとの併用でも、そう簡単には致死量に達することはないと思います。

ただ、以前アルコールと睡眠薬の併用で丸2日以上眠り続けた事例もありました。

入院時などで栄養摂取の手段が複数あるなら(点滴など)問題ありませんが、何らかの既往症のある方が自宅でこういった状態になれば死に至る場合もありえます。

とりあえず、アルコールと睡眠薬を大量に摂取するような阿呆な真似はやめましょう。

 

 

ブロチゾラム(レンドルミン)を自殺目的で利用する人は愚か~致死量に達することは無理、苦しむだけ損~

よく創作物に「睡眠薬を大量に飲んで自殺する」みたいな表現がありますが、現在処方されているメジャーな睡眠薬の薬理作用で死に至ることはまずありえません。

本人は睡眠薬を大量に飲めば眠っているうちに死ぬとか思っているんでしょうが、それは大きな間違いです。

多くの場合、何のこともなく目覚めておわり。

もし死ぬとしても、睡眠薬の薬理作用で死ぬのではなく、身体が思うように動かない状態で、寒さに凍えて死ぬだとか、息が詰まって苦しくて死ぬだとか、とにかく、苦しんで死ぬことになります。

というわけで、阿呆な真似をするべきじゃありません。

損をすることになりますよ。

しっかり、がんばって生きましょう。